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2016年08月31日更新

株式会社アクア美保

日本の下水道を支える

笑顔の絶えない中村社長。女性であることにも、「男性だらけの業界なので、覚えてもらえていい」と明るく語る。

笑顔の絶えない中村社長。女性であることにも、「男性だらけの業界なので、覚えてもらえていい」と明るく語る。

  • オメガライナー工法を行う現場の社員の方。現場で活躍する女性技術者も増えている。

    オメガライナー工法を行う現場の社員の方。現場で活躍する女性技術者も増えている。

  • 「清潔なイメージ」を発信するために、社用車と工事に使う作業車を白に一新。 ロゴもプロに依頼するなど、イメージに対して徹底した戦略をとっている。女性社長ならではの視点。

    「清潔なイメージ」を発信するために、社用車と工事に使う作業車を白に一新。 ロゴもプロに依頼するなど、イメージに対して徹底した戦略をとっている。女性社長ならではの視点。

どんなものにも寿命があるように、普段私たちが何気なく使っているトイレや風呂の水など生活排水を処理する下水道にも寿命がある。中でも、下水管は敷設から30年以上経過すると、道路陥没などの事故が増加すると言われている。驚くことに、日本の下水管45万kmのうち、10万kmが30年を超えているのだ。この問題をチャンスとして見ている人がいる。株式会社アクア美保の中村美保子社長だ。

アクア美保は、積水化学工業と大阪大学の鎌田敏郎教授らが開発した、下水管の強度を調べる非破壊検査技術「衝撃弾性波検査法」を全国でもいち早く導入し、下水道の劣化調査事業を展開。また、子会社アクアプレシードでは老朽化した下水管を「SPR工法」「オメガライナー工法」で、新設同等に再生させる事業を行っている。近年、社会資本の老朽化が指摘される中、下水道施設の老朽化問題もマスコミ等で取り上げられるようになり、この業界では追い風のようだ。

もともと生活排水を処理する浄化槽の点検清掃を生業とする会社だったアクア美保は、社長の就任後、「時代のニーズに合ったものを先んじて採り入れる」という方針から、新規事業として下水道の調査・補修事業を早くから展開。現在も設備投資を続け、同業他社の追従を許さない。「下水道の調査・補修事業が成長産業になると分かった時に、たくさんの企業が参入してきた。しかし、先んじて行動している私たちはそう簡単に追いつかれることはない」社長は自信をもってこう語る。


株式会社アクア美保
中村 美保子
岡山県笠岡市入江382-1  
TEL 0865-67-3555
FAX 0865-67-5468
http://www.aquamiho.co.jp/index.html

【出典:『仕事宝鑑』https://www.city.kasaoka.okayama.jp/soshiki/21/sigotohoukan.html
 

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